消費期限と賞味期限

不二家の事件を含め、「賞味期限」に対して社会的関心が集まっています。
「賞味期限」は、「消費期限」に比べ、品質が比較的劣化しにくい食品等に表示する期限表示の用語であり、「消費期限」と同様、容器包装を開封する前の期限を示すものです。



「消費期限」は、スーパーの店頭にある生鮮品やお惣菜やお弁当など比較的期限が短いものに付けられ、「賞味期限」は、加工肉、加工商品、食肉の精肉にする前の部分肉などに付けられます。

「消費期限」とは、その商品が問題なく食べられる期限であり、賞味期限とは、その商品が美味しく食べられる期限。
「消費期限」とは、品質が劣化しやすく、製造日を含めておおむね5日以内で品質が急速に劣化する食品に表示する期限表示の用語であり、容器包装を開封する前の期限を示すものです。消費期限を表示すべき食品には、例えば、弁当、調理パン、そうざい、生菓子類、食肉、生めん類などがあります。

以上のように、一般的に、傷みやすい食品には消費期限、比較的傷みにくい食品等には賞味期限を表示する、ということができます。

消費期限 賞味期限
定められた方法により保存した場合、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くおそれがないと認められる期限を示す年月日。
定められた方法により保存した場合、期待される全ての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日。
ただし、当該期限を超えた場合でも、これらの品質が保持されていることがあるものとする。
製造日を含めて概ね5日以内で品質が急速に劣化する食品 製造日を含めて概ね5日を超え、品質が比較的劣化しにくい食品
「年月日」で表示。(弁当、惣菜は年月日に加えて時間まで表示することが望ましい) 3ケ月を超えるものにつては「年月」で、それ以外のものは「年月日」で表示。
弁当、サンドイッチ、惣菜、生菓子類、食肉、生麺類、生カキ等 牛乳、乳製品、ハム、ソーセージ、冷凍食品、即席めん類、清涼飲料水等
必ず期限内に消費する必要があります。 期限を過ぎても直ちに「食べられなくなる」ということではありません。およその目安として下さい。

期限の決め方としては、業界のガイドラインがあります。
食肉の消費期限はおおむね、このガイドラインに沿って賞味期限を定め手いる企業が多いと思われます。
加工肉の賞味期限は、企業内あるいは外注にて複数検体を複数回、時間の経過による一般生菌の数や、官能検査などの保存検査から得られたデータから、その商品の可食期間を求め、そこに0.7や0.8といった安全係数を掛けて賞味期限とする場合が多い。

加工肉は、賞味期限を一日過ぎたくらいでは、その商品が即食べられなくなるなんてことはないのですが、こういうことをお客様は知らされていないことが多い。

問題は社内ルールを決めて、性格に実行することである。
加工した食肉の原料肉・販売形態・保存温度による可食期間

利用原料肉 販売時の形態 保存温度 可食期間
牛 肉 豚 肉 鶏 肉
冷蔵部分肉を原料肉とした場合 肉 塊 10℃
4℃
0℃
3日
6日
7日
3日
6日
7日
1日
4日
6日
スライス 10℃
4℃
0℃
3日
6日
7日
3日
5日
6日
1日
4日
6日
挽 肉 10℃
4℃
0℃
2日
3日
5日
1日
3日
5日
1日
2日
4日
冷凍部分肉を原料肉とした場合 肉 塊 10℃
4℃
0℃
3日
6日
7日
3日
5日
6日
1日
3日
5日
スライス 10℃
4℃
0℃
2日
6日
7日
2日
5日
6日

挽 肉 10℃
4℃
0℃
2日
3日
5日
1日
3日
5日
1日
2日
4日

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