消費者は食事するために何を食べるか考えて、食材を買い揃え、下ごしらえをし、料理をしなくてはなりません。
こうした、食事をするために、我々が少しづつの手伝いをして、料理にかける時間の短縮と、おいしい食事の提供を実現する方法がMSなのです。
MSの条件の優先順位は
- 味:家庭でマネのできない、レストランの味に近いもの。
- 鮮度:作り立て。目の前で作ってくれるのが一番。
- 価格:低価格の追求ではない。価値がある妥当な価格。
- コンビニエンス性:いかに時間を短縮することができるか。
となっています。
また、HMRで、HRIと、壮絶な胃袋の奪い合いをすることになるスーパーマーケットや食肉専門店は、MSに対して、加工度の違いによって、4つの解決対策を取ることができます。
まず、「RTP」(レディー・トゥープリペアー)です。「プリペアー」というのは「調理」という意味ですが、料理するための食材の下ごしらえを準備している状態です。
そして、「RTC」(レディー・トゥー・クック)です。肉・魚・野菜などをすぐに加熱したりして料理ができるように、味付けや、下料理をして販売することです。
「RTH」(レディー・トゥー・ヒート)は、火を通して食べられる状態にして販売することですが、「火を通す」というのは、焼いたり煮たりではありません。
電子レンジで、温めるだけで食べられる。という意味で、家庭に持ち帰って、すぐに出来たての料理をテーブルに並べて、食事を楽しむことができるのです。
「RHE」(レディー・トゥー・イート)は、すぐに食べることができる商品のことです。
すぐに食べてもらうために温度管理が必要な商品は、その陳列方法も販売のポイントになります。
このMS4つの解決策の中で「RTE」・「RTH」が、HMRの商品ということで、この部分をどう拡大するのかが、日本でも最大の課題になったと言えます。
次にアメリカおSMと食肉専門店の事例を検証してみます。 |