21th KEYWORD

フードからミール(食事)へ
日本型HMRは緊急課題
ユークロップスのHMRとトニーズミートのMS
アメリカの大手のSMチェーンは、HMRへの取り組みを、「クイック」というコンビニエンス性を強調したサービスの提供にポイントを置いています。

HMRのロスや収益性にまだ自身が持てないからです。

一方、HMRに企業そのものをかけているSMチェーンの代表格が「ユークロップス」である。

「ソリューション・ショッピング担当副社長」のジャクリーン・レグ女史によると、消費者が食事を用意するのは次の5段階に分けられると言います。
  1. プランニング:計画
  2. ショッピング:購買
  3. プレッピング(Prepping):下準備
  4. クッキング:料理
  5. クリーンアップ:後片付け。
このうち、消費は1の計画と2の購買をめんどうと考えているので、「ユークロップス」は「10のミール・アイディアセンター」を設けているとのこと。

ユークロップスはHMRの「10ミール・アイデァズ」を、きめ細かい関連配置で、部門の壁を取り払い、クロスマーチャンダイジングの提案がエンド展開されている。オーソドックスなSM機能にプラスアルファされる形で提供しています。

 新鮮な10のセクションで提供されるHMRのミールアイディアは、入り口から
  1. 「グリル&カフェ」
  2. 「ユークロックス・キッチン」スープもある、デリカの大皿盛りコーナー。
  3. 「イタリア・キッチン」
  4. 「ホットミールズ」在来型の惣菜売場。
  5. 「RTC」の食肉アイテムの提供。
  6. 「朝食センター」
  7. 「サラダバー」
  8. 「寿司バー」
  9. 「ファーストフード」料理アイディアとそれに合わせた生鮮品。冷食を提供。
  10. 「エンターテーメント」パーティー料理等のアイディアの提供。
というカテゴリーでグルメミールでない普段の家庭の食事の内食提供をしています。

一方、食肉専門店では、「トニーズミート」の新店を例に取れば、従来の素材中心の販売から、下ごしらえ・味付けをした「RTC」のアイテムを拡大して提供しています。

トニーズミートでは味付けも、「サンタマリア」というネーミングで、ジャックダニエルをかくし味にして、レストラン以上のおいしい味付けを肉に提供し、BBQを中心としたパーティー料理や、テイクアウト・デリバリーサービスに力を入れはじめました。

キーワードは「共働きをターゲットにレストラン以上の味とサービスの提供」(ドライ・クリーニング店D・ロサーチ店長)とのこと。


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