西暦主な出来事
慶応3年1867年
横浜の中川屋喜兵衛が、現在の芝白金に東京で初めてのと畜場を開設
昭和30年1955年9月関税及び貿易に関する一般協定(ガット)に参加
昭和31年1956年6月家畜取引法令公布、8月30日実施、家畜市場はセリ取引になる
昭和33年1938年1月日本初となる、大阪食肉市場、続いて名古屋、四日市も開場
昭和38年1963年9月台湾からの豚肉輸入
昭和39年1964年5月竹岸高等食肉技術学校開校
昭和40年1965年2月食肉市場で豚の4段階格付けを実施
昭和41年1966年12月東京都中央卸市場食肉市場が業務開始
昭和42年1967年
国民1人当たり消費量10.4Kg 始めて10キロ台突破
昭和45年1970年
チルドビーフの輸入が始まる 円360円から変動相場制に移行
昭和46年1971年4月豚肉は差額関税に、羊肉と馬肉の関税がゼロに⇒48年輸入豚肉の脱税が社会問題に
昭和48年1973年5月東京食肉市場で大動物は、温と体取引から冷と体取引へ変更されました。
昭和52年1977年6月豚肉の東京食肉相場が950円と、史上最高を付ける
昭和56年1981年1月総理府全国消費実態調査で肉購入シェアーが食肉店44%SM46%
昭和59年1984年4月日米牛肉交渉合意 7月日豪牛肉交渉合意 12月中国産生体牛輸入解禁
昭和63年1988年6月日米、日豪牛肉交渉合意 自由化は3年ごと決定
平成元年1989年4月消費税3%
平成2年1990年9月米国へ牛肉輸出開始 南九州畜産興業など



日経平均大暴落(バブル崩壊)1987年12月29日38,957円



牛肉調理品輸入自由化
平成3年1991年4月牛肉の自由化スタート 初年度関税70%
平成4年1992年10月東京食肉市場 交雑種F1と、和牛を区分上場
平成5年1993年7月和牛が5頭空輸で米国に輸出される。食肉店でソーセージの製造認可
平成6年1994年
牛肉の輸入関税率(50.0%)生鮮パワーセンター各地に出店
平成7年1995年
牛肉の輸入関税率(48.1%)阪神・淡路大震災 3月地下鉄サリン事件


8月輸入牛肉フローズンにセーフガード。10月豚肉にセーフガード発動
平成8年1996年
牛肉の輸入関税率(46.2%)堺市でO157食中毒騒ぎ 食肉需要減退


3月英国で狂牛病(BSE)が発生し、テレビの影響で買い控え
平成9年1997年
牛肉の輸入関税率(44.3%)和牛オーナーシステム事件相次ぐ
平成10年1998年
牛肉の輸入関税率(42.3%)



スーパー・コンビニが二桁増 生食用食肉の衛生基準設定
平成11年1999年
牛肉の輸入関税率(40.4%)9月黒豚はバークシャー純粋種のみ
平成12年2000年
牛肉の輸入関税率(38.5%)


2月デンマークで口蹄疫確認


3月宮崎牛16頭に口蹄疫発生、92年ぶり
平成13年2001年9月日本初のBSE感染牛が確認 3月牛タタキで0-157感染者



アメリカ同時多発テロ事件


10月牛肉全頭検査開始
平成14年2002年1月雪印食品の牛肉偽装事件  英国BSE清浄国に


6月フランス・アイルランド、BSE清浄国に


12月韓国口蹄疫の清浄国に
平成15年2003年12月米国産牛肉輸入停止 5月カナダアルバータ州でBSE感染牛を発見 
平成16年2004年3月メキシコとFTA合意



日本で79年ぶりの鳥インフルエンザ
平成17年2005年
日本の人口が戦後初減少


6月鳥インフルエンザ(茨城、埼玉)


12月米国産牛肉輸入再開
平成18年2006年1月米国産牛肉に脊柱混入 7月再再輸入開始
平成19年2007年1月鳥インフルエンザ(宮崎、岡山)


6月ミートホープ牛肉ミンチの品質表示偽装事件
平成20年2008年9月リーマン・ショック



中国冷凍餃子事件
平成21年2009年5月OIEで日本は管理されたリスク国に認定
平成22年2010年1月韓国で口蹄疫発生 4466農家231万頭殺処分


5月口蹄疫により宮崎牛種牛殺処分


11月鳥インフルエンザ(島根)
平成23年2011年1月鳥インフルエンザ(愛知、宮崎、鹿児島、兵庫


3月東日本大震災
平成24年2012年7月食品衛生法により牛レバーの生食を禁止 
平成25年2013年2月輸入牛肉規制緩和、20か月齢から30か月齢以下に


5月日本、無視できるBSEリスクの国のステータス認定 OIE
平成26年2014年4月消費税8%



日本でPED大流行 ベトナムへの牛肉輸出4年ぶりに解禁
平成27年2015年1月日豪PEA発行
平成28年2016年1月シンガポール日本産牛肉の豚肉と製品を5Kgまで持ち込み可能に


7月ブラジル日本産の食肉加工品を10Kgまで持ち込み可能に
平成29年2017年1月鳥インフルエンザ(岐阜)冬の感染数が64件と最多になった


1月米国TPP離脱を発表


6月中国が米国産牛肉の輸入を再開


9月台湾へ牛肉輸出再開
平成31年2019年
ウルグアイ産牛肉輸入再開
令和6年2024年予測インドの人口が中国を上回る
令和12年2030年予測中国のGDPが米国を上回る
令和32年2050年予測日本の人口が1億人を切る

1991年から米国にだけ生きた牛や遺伝資源の輸出が認められた。

畜産業界は流出を食い止めようと、輸出自粛を呼び掛けたけれども、98年までに247頭、精液1万3千本が海を渡った。中には但馬牛系の牛もいた。

その後、自粛が徹底されたことや、(発生農場の牛全頭の処分が義務付けられる感染症の口蹄疫が日本で発生したことから輸出されなくなった。ただ、米国には、輸出された牛や精液をもとに繁殖した牛が約5千頭もいる。

農家や業界は今も改良を重ね、さらに上質の牛肉を追究し、その価値はどんどん高まってる。

中でも、全国の和牛の99%以上がその血を受け継ぐ雄の但馬牛は、その改良や管理を兵庫県が担っている。

精液を採取する雄牛は6歳以上の12頭のみで、その候補になる雄牛が1~5歳の各年齢で7頭いる。

雄牛は県内で年約5千頭も生まれるから、選ばれるのは『超優等生』