アウトドアも解禁!キャンプ飯とおうちごはん!

2023年はコロナの影響がまだまだ残っていたが、2024年に入り年末年始や連休の動向を見ていると、経済は完全に動き出している。
2024年1月を振り返ってみると、食品関連スーパーの1月の速報では、売上は前年比100.0%で推移。外食ではファーストフードは、コロナ前の2019年度比でも113.5%、ファミリーレストランで103.2%など軒並み動きが活発になっている。
外食産業が活発になっているため、ゴールデンウィークも当然今まで通り旅行やアウトドアも盛んに行なわれるようになると考えて良い。

今年のゴールデンウィークは、4月27日(土)~29日(月)3連休、5月3日(金)~5月6日(月)4連休が一般的な休みの設定となる。
企業によっては最大10連休という大型連休となる。一般的な企業の場合は3連休、4連休のパターンのため、「安近短」の近場でアウトドアを行ったりすることが想定される。

コロナ禍で購入したキャンプギアがいよいよ本格的に使われるのが今年!
実は、年始の能登半島地震をきっかけに、家庭にあるキャンプギアや寝袋、テントをいつでも使えるように一度使ってみるという行動が今年行なわれている。
特に、バーベキュー用品は、頻度が高くないものの、久々に出して使ってみようという方が多く、特にゴールデンウィークは期待できる。
そのため、ジャンボステーキや厚切りステーキ、焼肉、バーベキュー商材は昨年よりもしっかりと厚く展開しておきたい。

輸入肉で攻めるキャンプ飯提案

豪州産牛肩ロースジャンボステーキ用 248円/100g
豪州産牛肩ロースジャンボステーキ用 248円/100g

豪州産牛肉を使用したジャンボステーキを拡販する。
チャックロールの骨肌や余分な脂肪を除去して、スライサーで1cm以上の厚みでスライスし、トレーに盛り付けるだけで、オペレーションも難しくなく商品化を行なうことが出来る商品である。ゴールデンウィークのアウトドア需要だけでなく、家庭での夕食の一品としても使うことが出来る一品となる。
肩ロースのリブ側は、厚めのステーキでも十分に楽しめるが、ネック側は肉質が硬めになるため、やや薄めに商品化する。
グレードは各社仕入れが可能なグレードを使用すると良いが、単純に輸入牛として豪州産、米国産などで展開するよりも、アンガス牛やパスチャーフェッドなど特徴を打ち出すことで、競合店との明確な差別化を図ることが出来るようになる。
クロス販売では、家庭で食べるステーキソース、欧米のように楽しめるガーリックバターなど定番の他にも、アウトドアの食シーンを想定したバーベキューソースなどは、ゴールデンウィークから始まるキャンプ需要にもマッチしている。

米国産牛上タン並タン2点盛り ネギ塩付き1380円/肉130g
米国産牛上タン並タン2点盛り ネギ塩付き1380円/肉130g

米国産チルド牛タンスライスをネギ塩付きの大型パックで販売する。
牛タンはこだわりの小売店や専門店では、皮付き和牛タンなど仕入れて高く販売することもあるが、量販店ではムキタンを仕入れてスライサーでカットすると、オペレーションもよく綺麗な商品化を行なうことが出来る。
「タン元」は厚切りタンなどで高く販売し、タン中からタン先にかけては、スライスしネギ塩タン用として売り出す。
「タン先」ばかりのパックが出来ないように、タン中のサシの入った部分をバランス良く商品化することがポイントとなる。サシの入った上タンと並タンの2点盛りにすることで、お買い得感を出す。
最近は、牛タン売場の横にネギ塩を定番販売している店舗も増えており、家庭でも焼肉屋で食べるネギ塩タンを味わうことが出来る様になっている。そのネギ塩タンセットを中心とした展開で、定番の牛バラ焼肉やハラミ、希少部位アイテムも購入する売場作りを行なう。
 牛タンは一時に比べると出回り量も増え、価格も落ちていることを受け、夏場の焼肉需要を捉えた定番の売り方を強化する。
特にゴールデンウィークは、外食ではなく、家庭で食べる焼肉やアウトドアのバーベキュ-、キャンプ飯での需要を一気に加速させるタイミング。
焼肉では必須アイテムとなる牛タンは、小パックの品揃えでは無く、大型パックでの展開をすることで、一気に焼肉を食べたくさせる売場作りにすることが出来る。

ニュージーランド産生ラム骨付きロース 498円/100g
ニュージーランド産生ラム骨付きロース 498円/100g

バーベキューの楽しみの一つである「骨付き肉のかぶりつき」。
家庭では焼いたときのラム肉の独特の香りが出ることを懸念していることも多いが、アウトドアでは香りを気にすることなく調理することが出来る。
ラム肉のおいしさを引き出すスパイスも添付することで、焼肉のたれ味以外の味をアウトドアでも楽しむことが出来るようになる。
 家庭においても、連休の空いた時間を活用して、いつも挑戦できないフレンチを提案したり、骨にアルミホイルを巻いて、インドアキャンプ飯提案を行うのも面白い。
 ラム骨付きロースを仕入れると、通常骨が8本分1セットとなったブロックで真空されている。基本的には骨1本ずつで切り分けてステーキで食べることができるように商品化するが、バーベキュー用ではそのまま真空パックで販売したりすることも可能である。
 産地は、多くはニュージーランドかオーストラリアが広く出回っている。
比較的、ニュージーランドよりもオーストラリアの方が、骨付きロースの断面が大きく赤身率が高い。
一方、ニュージーランドは小ぶりで肉質はしっかりしているが、脂肪が目立ってしまう。しかしながら、ニュージーランドの牧草はマメ科の草が多いため、味は日本人好みともいえる。一長一短であるため、各店舗にあった産地を選ぶとよい。

ゴールデンウィークの売り場作り

ゴールデンウィークは、バーベキュー訴求をベースにした世界観で内場を構成することが重要である。
消費者が家族や友人との楽しいバーベキューを想像できるよう、炭や焼き台なども関連販売して購買意欲を高めることがポイント。
焼肉セットや骨付き肉の充実は、購買意欲が高くなるポイントの一つであるが、子供も楽しむことを想定してソーセージやハンバーガーパティ、串付きフランクなども品ぞろえするとよい。
近年は家庭でもバーベキューの料理を楽しむ、キャンプ飯がブームになっている。
家庭でもキャンプやバーベキュー、焼肉を豪快に楽しめるよう、工夫した品ぞろえにすることで、インでもアウトでもお肉を楽しむことが出来る。
調味料は、塩コショウや焼肉のたれ以外にも、岩塩、わさび、ネギ塩、キャンプ用スパイスなど、様々な市販用調味料が発売されている。
グロサリーとも協力して、工夫を凝らした売り場作りを行うことで、集客につなげていきたい。